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作文上達のコツ 2010年3月 @文京区都立中高一貫校

五輪(ごりん)  身体の中の宇宙


 五輪といえば、4年に一度の近代オリンピックの代名詞になりました。
オリンピック旗の五つの輪は、左から、オセアニア、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカの五大陸を表すものです。
 でも、「五輪」という言葉は、昔からあります。
仏教で、宇宙の万物を構成する五つの要素のことです。地、水、火、風、空の五つで、「五大」「五智輪」ともいいます。
 宮本武蔵が書いたといわれる「五輪書」も、この「五輪」になぞらえて、武芸兵法の心得を綴ったもので、地、水、火、風、空の五つの巻に分かれています。
 人の身体に当てはめて、「五体」と同様の意味で使われることもありました。
 万物の構成要素が、私たちの身体の中にも、あるのですね。
 身体の中も、心の中も、まだまだ、未知なる宇宙です。
                             「美人の日本語」(幻冬舎)より


  作文上達のコツ 

 

 一夜漬けでは決して上達しない作文、国語だけでなく、様々な教科を学ぶために大切な能力なのですが、じっくり取り組む時間の余裕がないのが教育現場の実状でしょう。日本経済新聞1月15日付夕刊「らいふプラス」の面に、「自宅で作文上達のコツは」(小学生向け)と題して、3人の専門家のアドバイスが記事になっていました。ポイントをまとめておきますので、作文指導の参考にしてください。


 まずは、1月号でも紹介した宮川俊彦先生(国語作文教育研究所)。
よく「自由に書いていいよ」というアドバイスをしますが、それは逆効果です。子どもたちは「何を書いたら無難だろうか」と意識しすぎてしまい、書く手がとまってしまいます。むしろ「○○○を書いてみたら」とテーマの糸口を与えるのです。内容は「冷蔵庫の中身」や「今日のイライラ」など何でもありです。一つのことを毎日ひたすら記録するだけでもいいのです。毎日の記録はとても大切です。毎月のテーマに関連することを、いろいろとひろいあげて、子どもたちとの会話をはずませてほしと思います。「『書くことがない』なんて言わせないことが大事」です。
 頭の中で考えたことをそのまま文字にするのは難しいのです。本当に言いたかったことと、子どもたちが書いた内容のギャップに注目する必要があります。作文を読んだ後、子どもの話を聞くのです。そして書けなかったことを直すのではなく、「言いたいことがいっぱいあるのね」と肯定的にとらえてあげるのです。そうすれば、「自分の作文を理解してくれたと思い、上達につながる」ということです。


 次に、作文専門塾「言葉の森」を主宰する中根克明先生。
 原稿用紙に向かう前の「準備」を重視し工夫しています。まず白い紙を用意し、そこに四角い枠
をいくつも書きます。その中に、思いついた文章や単語を書き出します。例えば、「今日は寒い」「富士山がきれい」「皆でサッカーをした」……。書きながら、枠同士を矢印で結んで自分が考えたことを説明したり、イラストを書き添えたりします。その後、その紙を見ながら原稿用紙に作文を書き始めるのです。アイデアや書きたいことを視覚化して整理することで、長文を書くことに慣れていくことができます。長い文章をいきなり書かせるとだいたい短く終わってしまいます。


 最後に、小学校教諭の森川正樹先生(兵庫県尼崎市立武庫小学校)。
作文への苦手意識を払拭するために、短文を書くことを勧め、「箇条書きの鬼になれ」と言っているそうです。家庭では「発見ノート」を持たせ、見つけたことをひたすらメモさせているとのです。「子どもは言葉を捕まえてくる中で『書いている自分』を発見し、作文への抵抗感が薄まる」ようです。
 その応用編として、「親と子の聞き取りゲーム」を紹介しています。保護者が「今日は子供の日だったね」などと切り出し、筋道を立てて話します。それを子どもがすべてメモして、全部書き取れたら満点です。単純な方法にも思えますが、「書き取りの中で論理的な文章の型を教えることができる」といいます。
 作文の書き出しは、多くの子どもが苦手です。「どう書き始めたらいいか」と考え込んでしまって、原稿用紙が一行も埋まらないこともあります。森川先生は、作文の「まね」から入ることを勧めています。面白いと思った本を片っ端から図書館から持ってこさせ、その本の書き出しの表現をまねてみるのです。「自分で考えようと言われても、それができない場合が多い」ので、様々な好きな本をまねすることで、逆に文章の個性は広がるようです。
 他人の文章から学ぶことが大切なことは、どの先生も指摘しています。中根先生が強調しているのは、音読で文章を記憶することです。教科書に載っているような名作ではなく、自分が書く作文に近いイメージのエッセーなどが適しているとのことです。
家庭での作文上達のポイントをまとめると次の5カ条になります。


1、「自由に書いて」は禁句
2、作文のテーマを積極的に与える
3、書き始める前に、考えをメモに
4、保護者の話を聞き書きさせる
5、好きな本のまねもOK

2010.04.24  投稿者 ikueigk (21:35) | PermaLink

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